韓国1位・2位企業のサムスン電子と現代自動車が並んで品質議論に巻き込まれた。
サムスン電子はきのう「ギャラクシーノート7」の生産と世界での販売・交換をすべて中断することにした。米国と韓国の消費者保護当局は消費者に使用中断を勧告した。先月バッテリー欠陥で交換した新しい製品でも発火事例が相次いだためだ。これまで米国と韓国、中国、台湾で発火現象8件が報告された。このうち韓国の事例は外部からの衝撃によるものと明らかにされたが、残りはまだ原因がわかっていない。単純なバッテリーの問題ではない可能性も排除できなくなった。
さらに大きな問題はサムスンブランドに対する信頼低下につながりかねない点だ。8月に最初のギャラクシーノート7発火問題が起きた時にサムスン電子は「バッテリーの欠陥」を原因と考え大規模リコールを決めた。だが今度は正確な原因を発表できないまま生産と販売中断を決めた。ややもすると携帯電話の技術力だけは世界最高という評判にひびが入りかねない。
2つの企業は韓国製造業を代表する象徴的存在だ。両社の売り上げが国内総生産(GDP)の30%を超えるほど経済で占める割合も大きい。それだけ油断する余裕がない。確実な技術力とブランドイメージを絶えることなく磨かなくてはならない。2010年のトヨタ問題や最近のフォルクスワーゲン問題は小さな問題でもグローバル企業をぐらつかせかねないという点を示した。Move to full article
Comment
コメントする