4日付工商時報によると、鴻海精密工業傘下の群創光電(イノラックス)は、アップルにサンプル出荷した4インチ、4.7インチのスマートフォン用パネルで認証を取得した。アップルからの認証取得は、台湾のパネルメーカーで初めてだ。歩留まり率を向上させて来年のiPhone向け受注を獲得するため、シャープの陣営が高雄市の路竹工場に駐在している。
基幹部品のパネル受注が実現すれば、鴻海は部品から組み立てまで垂直統合のメリットが拡大する。
基幹部品のパネル受注が実現すれば、鴻海は部品から組み立てまで垂直統合のメリットが拡大する。
アップルの認証を受けた路竹工場は2015年に設立した、鴻海にとって初めての第6世代LTPS(低温ポリシリコン)工場だ。責任者は、鴻海K次集団研究開発策略計画事業処の張登凱副総経理で、運営と財務を担当している。研究開発(R&D)と技術面はイノラックスが10年に合併した旧・統宝光電(トポリー・オプトエレクトロニクス)で副総経理を務めた呉逸蔚氏が担当し、イノラックスは工場と技術者を提供している。月産能力は2万3,000~2万4,000枚(ガラス基板投入枚数)の計画だ。15年末に設備を搬入し、今年既に少量生産しており、アップルなどにサンプル出荷を行ってきた。
鴻海がアップルにサンプル出荷していたのは、4インチのiPhoneSE、4.7インチのiPhone7のLTPSパネルのほか、インセルタッチ技術を応用したパネル。ただ、認証は取得したものの、鴻海はこれまでLTPSパネル量産の実績がなく、4インチ、4.7インチパネルの歩留まり率は50%未満とされる。
iPhone7シリーズのパネルは▽サムスン電子▽LGディスプレイ(LGD)▽シャープ▽ジャパンディスプレイ(JDI)──が供給している。サムスンが来年アクティブマトリックス式有機EL(AMOLED)パネルに注力するため、アップルはパネル調達先を拡大する意向で、イノラックスに受注のチャンスがめぐってきそうだ。
なお、アップルの認証取得について鴻海とイノラックスはノーコメントとした。
鴻海がアップルにサンプル出荷していたのは、4インチのiPhoneSE、4.7インチのiPhone7のLTPSパネルのほか、インセルタッチ技術を応用したパネル。ただ、認証は取得したものの、鴻海はこれまでLTPSパネル量産の実績がなく、4インチ、4.7インチパネルの歩留まり率は50%未満とされる。
iPhone7シリーズのパネルは▽サムスン電子▽LGディスプレイ(LGD)▽シャープ▽ジャパンディスプレイ(JDI)──が供給している。サムスンが来年アクティブマトリックス式有機EL(AMOLED)パネルに注力するため、アップルはパネル調達先を拡大する意向で、イノラックスに受注のチャンスがめぐってきそうだ。
なお、アップルの認証取得について鴻海とイノラックスはノーコメントとした。
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