ドイツのメルクは独ダルムシュタット(ヘッセン州)で有機エレクトロ・ルミネッセンス(EL)材料の新工場を稼働し、生産能力を現状比5倍に引き上げた。
最先端のディスプレーや照明システムに使われる、高純度の有機EL材料を生産する。投資額は約3000万ユーロ(約34億円)で、ここ数年の同工場に対する投資としては最大。さらに段階的な増強も検討する。 



新工場の延べ床面積は3600平方メートル。メルクは有機EL材料の開発・製造拠点であるダルムシュタットをはじめ、応用研究施設を展開する日本や韓国、中国にも積極的な投資を続けている。
同社は有機EL材料の使用量が増す大型ディスプレーやフレキシブルディスプレー向けを視野に、日系メーカーに先駆けて材料を液状にして塗布する方式を実用化している。

[参考]  メルク、厚木で有機ELテレビ向け材料を生産-第8世代基板対応