旭硝子は13日、中国・深圳市にテレビ向けの液晶用ガラス基板の生産拠点を新設すると発表した。中国の家電大手、TCL集団傘下の液晶パネル会社の工場敷地内にガラス基板の加工ラインを設置。2019年に稼働する。中国での生産体制を強化し、拡大する中国でのガラス基板需要を取り込む。
2017年7~9月期中に、液晶パネル大手の華星光電(CSOT)の関連会社と合弁で子会社を設立する。資本金は108億円で、出資比率は旭硝子が70%、CSOT側が30%。総投資額は非公開だが「2016年12月期の連結業績に与える影響はない」(旭硝子)としている。
新設する生産拠点でつくるのは「第11世代」と呼ばれる、およそ3メートル四方の液晶テレビ用ガラス基板。旭硝子はすでに中国・昆山市と深圳市に第11世代よりひとまわり小さい「第8世代」の加工拠点を設けていた。
生産したガラス基板は、大型テレビを生産するTCL集団などに販売していく計画だ。
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