「テレビ用液晶パネルの平均サイズがこの10年で10インチ大きくなり、2016年には42インチに達した。2023年には45インチに達することが予測されるほか、大型では現在55インチも伸びている」と指摘したほか、「このようなサイズ拡大や古いパネル製造工場の閉鎖が重なり、2016年後半から2017年第1四半期にかけて大型パネルの供給不足が生じ、結果として価格が高騰し、パネルメーカーは2016年第3四半期に黒字に転換した。
韓国LG Displayが計画していた第10.5世代有機ELパネル製造ファブの建設は凍結され、代わりに液晶パネルを製造することになったと同氏は語っており、その背景には今のままでは、高価な有機ELテレビが液晶テレビに置き換わることはないとの見通しがあるようだ。
有機ELテレビの将来性は、パネルが潤沢に供給できるか否かにかかっている。Move to full article
図3の上がLGのテレビ用大型パネルの技術ロードマップだが、現在同社は、真空蒸着で作成した白色有機ELパネルで有機ELテレビ向け市場を独占しているものの、本命は印刷方式ととらえて開発に挑戦している。印刷方式になれば、安価に量産できるようになろうが、技術的なハードルは高く、量産がすぐにできるとは考えにくい。
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