[更新]
・新定義"G8.6"の追加 (2017/2/18)


液晶パネル・有機EL工場の世代名称の定義は生産に使われるガラスの寸法で決められています。 ただ厳密な定義ではなく業界内で誰かが言いだしそして広まり公知になっていくという流れです。

ガラス寸法はどのような画面サイズの製品を何枚作り出すかという計算から設定されます。
しかしまずそのサイズのガラスが量産性を満たして作れるのかというのが問題になります。(ガラスの特性製法)
さらにそのガラスサイズに対応する量産装置が作れるのかどうかも大きな決定要因です。
これらの要素を全て勘案した経済合理性から決められます。

当然ですが大事なのはあくまでもガラスサイズであり世代名称ではありません。

最近では中国メーカーがG11と言っている工場は、従来既に広まっていた表現ではG10.5と言っていたサイズです。 ニュース価値として聞こえがいいということで、多分中国メーカーはG11と言っていると思いますが、当サイトでは事実に基づいて G10.5としておきます。

また英語では世代=Generationであることから、略してG8(または8G)等の表現が使われています。

下表に一覧を示しました。
当初のG1工場と比べますと最新のG10.5工場のガラスサイズは実に77倍となりました。
またシャープ堺のG10からG10.5まで進むのに実に9年かかる見通しです。この変化の遅さはいかにG10が業界を先どりした(し過ぎた?)ものだったか分かると思います。






  世代  
 サイズ(基本) サイズ(変形)
サイズ(変形)
量産開始年
注記
 面積比
G1
320 x 400


1992年

  1.00
G2
360 x 465
365 x 460
370 x 470
1994年

 1.31
G2.5
400 x 500
410 x 520

1996年

 1.56
G3
550 x 650


1995年
 2.79
G3.5
600 x 720
610 x 720
620 x 750
1998年
 3.38
G4
680 x 880


1997年
 4.68
G4.5
730 x 920


2001年
 5,25
G5
1000 x 1200
1100 x 1250
1100 x 1300
2002年
 9.38
G5.5
1300 x 1500


2003年
 15.23
G6
1500 x 1800
1500 x 1850

2004年
 21.09
G7
1870 x 2200
1900 x 2200

2005年
 32.14
G7.5
1950 x 2250


2006年
 34.28
G8
2200 x 2400
2160 x 2460

2006年
 41.25
G8.5
2200 x 2500
2250 x 2500

2009年
 42.97
G8.6
2250 x 2600


(2017年)Innolux, HKC
 45.70
G9
2400 x 2800
2450 x 3050

N/A
 52.50
G10
2880 x 3130


2009年シャープのみ
 70.43
G10.5
2940 x 3370


(2018年)
中国メーカー
 77.40
G11
3000 x 3320


N/A

 77.81
G11+
3100 x 3440


N/A

83.31





























glass size

[注記]
・サイズの単位はmm
・面積比はG1と比較した各世代のガラス面積比。
・量産開始年の(  )は計画年です。またN/Aは該当無しの意味です。 [N/A=Not Applicable]

[更新履歴] ・初版発行 (2015/11/10)