honhai ganzou plant 12249_01_02台湾の「ホンハイ精密工業」と、その傘下で経営再建中の「シャープ」がともに出資する液晶パネルメーカーが、今のハイビジョンより画質がはるかに鮮明な8Kに対応する大型液晶パネルの工場を中国に建設することになり、1日起工式が行われました。

中国南部の広東省広州で新たに工場を建設するのは、台湾の「ホンハイ精密工業」と、その傘下で経営再建を進める「シャープ」がともに出資する、大型液晶パネルメーカー「堺ディスプレイプロダクト」です。

現地では1日起工式が行われ、ホンハイの郭台銘会長や、広東省トップの胡春華書記などがくわ入れを行い着工を祝いました。
 


新たな工場では、今のハイビジョンより画質がはるかに鮮明な8Kと呼ばれる放送を受信できるテレビ向けのパネルを生産し、地元政府と合わせて日本円で1兆円余りを投じて、再来年から量産を始める計画です。

ホンハイをめぐってはアメリカのトランプ大統領が雇用創出を最優先課題の1つに挙げる中で、アメリカでも8000億円規模の投資を行い、液晶パネルの工場を建設したい考えを示しています。

こうした中、ホンハイ側は、今回の工場建設で新たに1万5000人の雇用を生み出すとしていて、式典の中で郭会長は「業界トップクラスの設備や材料のメーカーによる産業集積をもたらすだろう」と述べ、アメリカだけでなく中国経済にも貢献していく姿勢をアピールしました。