米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の組み立て生産を請け負う台湾の鴻海精密工業は28 日、米国投資を大幅に拡大する計画だと発表した。これに先立ち、鴻海の郭台銘(テリー・ゴウ)会長はホワイトハウスを2日連続で訪れ、トランプ大統領らと会談していた。  

 鴻海は発表資料で、「投資を大幅に拡大する当社の進行中の計画に関して、米政府のさまざまなレベルの当局者と協議中だ」と説明した。



[Ref] Taiwanese tech billionaire, who has pledged jobs in U.S., makes quiet visit to White House保存保存保存
  ホワイトハウスのストロム報道官は29日、郭会長が28日午前にトランプ大統領と短く会談し、大統領の成長・雇用創出政策への謝意を伝えたと述べた。郭会長は27日にもホワイトハウスでトランプ大統領の娘婿で上級顧問のジャレッド・クシュナー氏、コーディッシュ補佐官、ホワイトハウスの米国革新局(OAI)メンバーらと会談したという。

  鴻海は発表資料で、米国内の製造拠点の候補地を現在検討中だとし、「これに関連した交渉が完了」し、取締役会や他の当局からの承認を「得られた後に投資計画を発表することになる」と説明した。

  鴻海傘下シャープの戴正呉社長は郭会長の2回のホワイトハウス訪問のうち、少なくとも1回に同行した。台湾のテレビ局TVBSが両氏の訪問の様子を放送した。