2017年は有機エレクトロ・ルミネッセンス(EL)テレビ元年になりそうだ。パナソニックやソニーといった日本メーカーが相次いで日本市場への参入を計画。先行する韓国LGエレクトロニクスもデザインや性能を高めて迎え撃つ。
「強みである自発光パネルの性能を引き出すノウハウで、世界に打って出る」―。パナソニックの浦川裕喜テレビ事業部経営企画課長は、こう力を込める。
まず、同社は15年に欧州で有機ELテレビ市場に参入。そこで画質などが評価され「予想を超える販売」(浦川課長)を達成した。
一方、ソニーは3月の中国市場を皮切りに、米国と欧州で4K有機ELテレビ「A1Eシリーズ」を発売し市場に参入した。
8日には日本市場向けモデルを発表した。画素をより細かく制御できる高画質処理エンジン「X1エクストリーム」を搭載。明るさの階調や深い黒色をより細かく表現でき、臨場感を高めた。
これら日本メーカーを迎え撃つのが、15年に有機ELテレビで日本市場に参入したLGエレクトロニクス。日本法人のマーケティングチームに所属する金敬花課長は「グループにパネルメーカーを抱える強みを打ち出す」と意気込む。
新製品の65型4K有機ELテレビ「W7P」は、薄さが約3・9ミリメートル。まるで壁紙や窓のように薄い壁掛け型を提案する。スピーカーや回路は画面から独立させて、コードでつなぐ。
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