住友化学は、液晶パネルの主要部材である偏光フィルムの原反生産を中国で始める。 これまで中国ではカッティング加工だけだったが、液晶テレビの生産が中国に集積するのに応じて供給体制を強化する。これにより同社の偏光フィルム供給能力は数割増える見通し。

偏光フィルムは需要増とともに競争が激化しており、成長には製販と開発の総合力が必須。 そこで市場環境の変化に合わせ、旧生産ラインの見直しを進めており、グローバル規模で効率改善を図っている。偏光フィルム基材に自社のアクリル樹脂使用比率を高めるなど、コスト競争力も強化する。