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しかし、そのAMOLEDにも課題が多く、すんなり主役交代というわけにもいかない。そこで、「AMOLED vs TFT LCD」の競合がどのように繰り広げられるのか、2017年以降の中小型ディスプレイ市場を予想してみたい。
 しかし、LTPS技術による高精細化やIPS方式の液晶による高画質化によって改善を進めてきたスマートフォン用TFT LCDの性能向上もほぼ限界に達し、TFT LCDを採用する上では他のスマートフォンとの差別化を図るのが難しくなった。そこで注目されるのが、フレキシブル化が可能なAMOLEDを採用してスマートフォンのデザインに革新性を持たせることである。


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Samsungの“Galaxy Note Edge”に始まった曲端面のフレキシブルAMOLEDは、“Galaxy S8”でベゼルレスともうたわれる全面ディスプレイに近い新たなスマートフォンのデザインへと昇華した。また、フレキシブルAMOLEDを採用することで、将来的にフォルダブルといわれる“折り畳み型スマートフォン”への可能性を目指しているといわれる。
 スマートフォン用ディスプレイの全体量は、今後新興国などを中心に従来型携帯電話機(フィーチャーフォン)からスマートフォンへの切り替え需要を加え、2016年の年間約16億枚から2024年に約20億枚に向けて緩やかに増加していくものと見込まれる。  
ただし、その内訳をみると、AMOLEDが2016年の3.9億枚から2024年には9億枚にまで出荷を伸ばす一方、TFT LCD全体の出荷数量は2016年の16億枚から2024年に11.3億枚へと減少していくものと予想される。
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