madoYKK APは、未来の窓と称する透明有機ELパネルを搭載したAndroid窓「Window with Intelligence」を発表しました。今回発表のモデルはプロトタイプとなりますが、7月1日より新宿のショールームに展示。3年後の商用化を目指しています。

Window with Intelligenceは、タッチ式の透明有機ELパネルの両面を強化ガラスではさみ、YKKの既存樹脂フレームにはめた窓兼ディスプレイといったもの。AndroidベースのOSを搭載し、各種センサー機器などと連動して、情報ディスプレイとして機能します。大きさは1596 x 1062mm。


なお、窓に表示するその構造上、窓の外から見れば反転した映像が丸見え状態になります。このため、使う際にブラインドになるスクリーンが出るなど、何かしら隠す仕組みも検討中とのこと。また、ガラス面に直接あたる日射によって視認性が悪くなるため、そこも課題。有機ELの耐用年数を3〜5年としており、パネルを交換しながら利用できるとしています。

とまぁ正直なところ、現時点では技術的な課題が見えまくっている気がしないでもありませんが、窓がディスプレイとなれば、リビングのメインスクリーン(テレビ)とは異なる新しい生活のスタイルが生まれる可能性もありそうです。

なんでもかんでも2020年までに実現しようとするプロジェクトが立ち上がっているところですが、未来窓プロジェクトもそうした企画の1つ。クリエイティブラボ PARTY、ゼンリンの社内ベンチャーであるWill Smartとともに、なんとか実現させようと開発しているとのこと。

価格は100万円程度を想定しており、当初は法人需要を見込み、価格がこなれてきたところで個人向けに展開する計画としています。