台湾の液晶パネル大手の業績回復が鮮明だ。群創光電(イノラックス)と友達光電(AUO)は26日、2017年4~6月期連結決算がいずれも最終黒字に転換したと発表した。
大型テレビ向けのパネル需要が伸び、単価が上昇したのが追い風。ただ足元では中国勢の増産などで単価が下落に転じており、市場の先行きに不透明感が出てきた。
大型テレビ向けのパネル需要が伸び、単価が上昇したのが追い風。ただ足元では中国勢の増産などで単価が下落に転じており、市場の先行きに不透明感が出てきた。
群創は売上高が前年同期比27%増の845億台湾ドル(約3100億円)、最終損益は121億台湾ドルの黒字(前年同期は34億台湾ドルの赤字)に転換した。米国やアジアの新興国でテレビの大型化が進み、需要が逼迫して単価が上昇した。AUOも最終損益が98億台湾ドルの黒字(同5億台湾ドルの赤字)となった。
群創の1平方メートル当たりのパネル単価は395米ドル(約4万4千円)と4割弱も上昇した。ただ直近1~3月期と比べると1%下回る。下落に転じるのは4四半期ぶりで、価格上昇の一服で好況は節目を迎えつつある。
群創の蕭志弘・総経理(社長)は「中国向けの減少が大きかった」と明かす。中国では現地最大手の京東方科技集団(BOE)などが大型パネルの増産に動いており、「18年は供給過剰になる」(群創)と警戒する。
市場では今後もテレビの大型化で需要が安定して増えるものの、中国勢の新工場稼働が相次ぐため価格は緩やかに下落するとの見方がある。
群創の1平方メートル当たりのパネル単価は395米ドル(約4万4千円)と4割弱も上昇した。ただ直近1~3月期と比べると1%下回る。下落に転じるのは4四半期ぶりで、価格上昇の一服で好況は節目を迎えつつある。
群創の蕭志弘・総経理(社長)は「中国向けの減少が大きかった」と明かす。中国では現地最大手の京東方科技集団(BOE)などが大型パネルの増産に動いており、「18年は供給過剰になる」(群創)と警戒する。
市場では今後もテレビの大型化で需要が安定して増えるものの、中国勢の新工場稼働が相次ぐため価格は緩やかに下落するとの見方がある。
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