スマートフォンやタブレットを操作するタッチパネルの多くに、ジオマテックの薄膜技術が使われている。なかでも多く使用されているのは、指がディスプレイの表面に触れると静電容量が変化するのを検知して機能する「静電容量式」と呼ばれるタイプのタッチパネルだ。
帯電防止のためのITO膜が、タッチパネルの一部としても機能する。 つまりITO膜は製造上も、機能上も液晶パネルの重要な要素であり、このITO膜がジオマテックの主力商品だ。「これだけITO膜を掘り下げている企業はあまりないと思います」とジオマテック社長の松﨑建太郎氏は語る。


ジオマテックの強みの一つとして、どんなユーザーのニーズにもこたえようとする姿勢がある。「お客様からの要望に対してできませんという返事は、まずしない」と松﨑氏は言う。
保有する技術の多様性も強みだ。小型から大型まで薄膜装置を100台以上保有しており、最大1800×1500mmまで、さまざまな基板サイズに対応できる。 生産量についても「1枚からでも、もちろんお引き受けします」(同氏)と柔軟で、試作から量産まで、幅広い要望にこたえる。さらには、基板の切断や研磨、ラミネート、エッチングなど、薄膜形成の前後に必要な加工にも積極的に対応している。
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