米調査会社、ディスプレイサプライチェーンコンサルタンツはスマートフォン(スマホ)に使う中小型有機ELパネルが2019年に値下がりに向かうとの予測を発表した。工場の新設や増強が相次いでおり、需要の伸びを上回る。



 有機ELパネルは高価格帯スマホを中心に、液晶からの置き換えが進んでいる。米アップルは11月発売のiPhone X(テン)に初めて有機ELを採用。中国メーカーも徐々に採用が広がり、世界全体の工場稼働率は17~18年に約90%を維持する見通しだ。

 19年は中国や韓国で生産能力が大きく増え、工場稼働率は84%まで低下する見通しだ。不足感の解消に加え「中価格帯スマホ向けの供給が増えることも値下がりにつながりそうだ」。