船井電機が来春にも液晶テレビを自社ブランドで販売する。これまでOEM(相手先ブランドによる生産)供給してきたが、デジタル家電事業強化の一環として自社ブランドも投入する。 液晶テレビを中心とする同家電事業を強化し、2年後に今期予想の30%増となる5000億円の売り上げを目指す。

  船井電機が販売を計画する液晶テレビは15―30インチで、寝室や子供部屋など2台目のテレビの購入を検討する顧客を狙う。液晶テレビに使うガラス基板の安定供給を目指して提携先を探している。中国で来年の春ごろに生産を開始し、全世界に向けて販売する。OEM供給だけでは利幅が薄いため、自社ブランドの販売を模索していた。北米の小売店に強みを持つ同社が液晶テレビに参入することで、競争が一段と激しくなりそうだ。