米アルファベット傘下のグーグルは、台湾の宏達国際電子(HTC)からエンジニアリング・設計チームの一部を11億ドル(約1200億円)で買い取る手続きを正式に完了した。台湾でスマートフォン専門の人材2000人余りを引き継ぎ、競争の厳しい高級端末市場で米アップルを追撃する。



 グーグルの携帯端末「Pixel(ピクセル)」最新モデルは、カメラの性能を改善させる新たなイメージプロセッサーを搭載。同社のハードウエア責任者リック・オスターロー氏はインタビューで、こういった「カスタム」半導体がこれから増えるだろうとインタビューで語った。

 同氏は「顧客向けに既成概念の枠を本当に超えていくためには、垂直的でなければならない場合がある」と指摘し、「今回の投資は長期的なものであり、われわれは投資を着実に増やしていく」と述べた。