世界のスマートフォンの出荷台数が2017年に初めて前年を割り込んだことが、米IDCの調査でわかった。スマホ市場は2007年に米アップルが「iPhone」を発売して以来成長を続けてきたが、15億台を目前についに頭打ちになった。
新機種が出ても目新しい機能が乏しく、米国や中国などで買い替えサイクルが長期化している。  IDCが1日にまとめた調査によると、17年の出荷台数は前年比0.1%減の14億7240万台だった。
シェアは韓国のサムスン電子(21.6%)が首位を、米アップル(14.7%)が2位を守ったものの、出荷台数の伸びはいずれも2%に満たない。



「ギャラクシー」や「iPhone」は旗艦機種の価格が7万円超と高額で、消費者が買い替えをためらう要因になっている。
 一方で、市場全体がマイナスになっても中国勢の成長は顕著だ。3位の華為技術(ファーウェイ、10.4%)の出荷台数は前年比で9.9%増。同社のシェアは初めて10%を超えた。4位のOPPO(オッポ)や5位の小米も2けたの伸びを示している。
スマホ市場がゼロ成長時代に入るなかで、サムスンやアップルと低価格機種に強い中国勢の争いはますます激しくなりそうだ。  ソニーなどの日本勢を含む「その他」の出荷台数は11.7%減だった。

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