韓国サムスン電子は有機ELパネル工場の稼働率を当初計画の約6割の水準に落とす。有機ELパネルを独占供給する米アップルのスマートフォン(スマホ)「iPhoneX(テン)」の減産に対応する。iPhoneXの生産調整は半導体メモリーの価格を押し下げるなど、関連部品の生産計画などにも影響が広がってきた。
グループのサムスンディスプレーが韓国中部の忠清南道・湯井で手がける有機ELパネル生産(1~3月)は、アップル向けを2000万台分以下にする方向だ。従来計画は4500万~5000万台分だった。4~6月は今後詰めるが、1~3月を下回る可能性がある。
グループのサムスンディスプレーが韓国中部の忠清南道・湯井で手がける有機ELパネル生産(1~3月)は、アップル向けを2000万台分以下にする方向だ。従来計画は4500万~5000万台分だった。4~6月は今後詰めるが、1~3月を下回る可能性がある。
有機ELパネル工場の稼働率は全体で6割、アップル向けに限れば5割以下に落ちる。サムスンは中国メーカーなどへの供給増で補う考えだが「簡単ではない」(韓国のアナリスト)。このため、2018年上期のパネル事業損益は前年同期と比べて減益になる見通しだ。iPhone特需を見込んだ2017年の設備投資は13兆5千億ウォン(約1兆3500億円)に膨らんだ。
18年の減価償却費は17年比1兆5千億ウォン増えるとみられる。
サムスンのディスプレー事業の営業利益(四半期ベース)は17年4~6月期に過去6年で最高の1兆7千億ウォンに達した。18年前半は四半期ベースで2兆ウォン超との見方もあったが、達成は難しい情勢だ。アナリストはアップル向けの回復を見込み、18年7~12月には再び収益が拡大するとみる。
18年の減価償却費は17年比1兆5千億ウォン増えるとみられる。
サムスンのディスプレー事業の営業利益(四半期ベース)は17年4~6月期に過去6年で最高の1兆7千億ウォンに達した。18年前半は四半期ベースで2兆ウォン超との見方もあったが、達成は難しい情勢だ。アナリストはアップル向けの回復を見込み、18年7~12月には再び収益が拡大するとみる。
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