img1_file5aa659849bbe4日本航空電子工業は、最大画面サイズが従来製品比2倍となる20インチ程度に対応した車載用静電容量式ガラスセンサー「TC230シリーズ=写真」にラインアップを追加した。メタルメッシュ(金属細線)タイプで、光村印刷と共同で開発した。

カーナビゲーションやカーオーディオなどへの搭載を想定し、車載メーカーなどに訴求する。9月の量産を見込む。価格は個別見積もり。

 動作する温度の範囲はマイナス30―プラス85度C。厚みは1・1ミリメートル。日本航空電子工業は今まで酸化インジウムスズ(ITO)を用いた車載用静電容量式ガラスセンサーを製品化していたが、今回はメタルメッシュなどの高感度センサーを用いた。



同社が持つセンサー電極のメタルメッシュ化技術を用いたほか、光村印刷のフォトファブリケーション技術を利用することで実現した。

フォトファブリケーションは光学技術と化学技術を組み合わせることで、金型を使わないで、複雑で微細な形状を高精度に作る精密加工技術。 近年、自動車は情報量が大幅に増えたため、表示部の大画面化やスマートフォンと同様の操作性が求められていた。
ただ、従来製品では画面内の配線が長くなるため、感度が不足するなどの課題があった。