ニチコンは、太陽光発電と家庭用蓄電池、電気自動車(EV)を効率良く連携できる「トライブリッド蓄電システム」を6月に発売する。
各機器の電力を直流(DC)で一括管理し、太陽光発電の電力をEVに直接充電したり、EVの電力を蓄電池に移したりできる。システム全体の想定価格は約300万円(消費税抜き)。販売目標は非公表。



トライブリッド蓄電システムは専用パワーコンディショナー(PCS)、蓄電池ユニット、ビークル・ツー・ホーム(V2H)スタンドの3種類の機器で構成する。EVと連携しない場合は200万円程度(消費税抜き)での機器構成が可能。

 PCSの系統連系時の定格出力は、5・9キロワット。蓄電池容量は4キロワット時。各機器の電力を交流(AC)に変換せずに連携でき、電力損失を抑えられる。ニチコンは、売電から自家消費に関心が移ると見ており、新システムを訴求する。