船井電機(FUNAI)は、2018年度に有機ELテレビを投入するなど日本市場のFUNAIテレビ展開を強化する。海外ではAndroid TVなどのスマートテレビ対応や大手量販店向け製品の拡充などで、シェア拡大を目指すという。 14日に発表した'17年度通期決算は、売上高が前年比2.8%減の1,301億円、営業損失は108億円の赤字、純損失も247億円の赤字となった。

液晶テレビの売り上げ減に加え、年末商戦向けに価格下落する前に調達した液晶パネルと同パネルを利用したテレビを在庫として抱えることになり、販売促進費の負担が増加。液晶パネルの価格下落局面で価格競争力のある製品をタイムリーに供給できず、また、メモリなどの部材価格が高止まりなどから営業損失が拡大したという。



 映像機器の売上高は1,041億円。日本における液晶テレビ販売が好調で、前年比10.7%の増収となった。大型化による販売単価上昇や、国内のヤマダ電機独占販売によるもの。

 2018年度は、日本市場で有機ELテレビ投入によりラインナップを強化。MLBエンゼルスの公式スポンサー契約などを活かして、FUNAIブランドの国内における確固たる地位を確立するという。

 北米向けは、Walmart以外のCOSTOCO、BEST BUY、Amazonなど大手量販店展開を拡大。音声起動のAndroid TVなど高付加価値製品を強化し、シェア拡大を図るという。