四国電力は21日、需要が少ない大型連休中に一時、太陽光発電による供給力が需要全体の8割に達したと発表した。昨年4月は6割超を記録しており、今回の比率は過去最高。環境負荷が少ないエネルギーとして存在感が高まる一方、天候に左右されやすく需給調整は難しくなっている。
5月5日正午~午後1時の四国管内の需要は221万キロワットと真夏のピーク時に比べ半分以下の水準。連休で企業の使用が減り、冷暖房需要も少ないためだ。
一方、太陽光発電は急速に普及し、四国内の事業者の導入量は229万キロワットに上る。5日の出力は177万キロワットだった。電力需要が小さく、日照に恵まれるほど太陽光の割合は高まる。
四国電は太陽光の出力の変動に合わせ、火力発電の抑制や、電力を使う揚水発電所の運転、卸取引所を通じた域外への供給で需給バランスを調整した。ただ、その調整余地は乏しくなっているのが現状だ。
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