凸版印刷は、光や温度、振動などの微弱なエネルギーを電気エネルギーに変換する技術を使い、無電源で絵や文字などを表示できる電子ペーパーを開発した。電池などによる給電が不要なIoT(モノのインターネット)センサーの開発につながる。同様の製品は世界的にも珍しいといい、IoT機器や照明などを扱うメーカーの需要を見込む。
電子ペーパーは表示する情報を書き換える際に電力が必要になるが、一度表示した情報は書き換えるまで消えない。電子書籍端末などに使われている。開発した製品は、振動などを駆動源にする「エネルギーハーベスティング(環境発電)」技術を使った、無線通信技術「EnOcean(エンオーシャン)」に対応する。
家電製品のスイッチに搭載すれば、スイッチを押したエネルギーによって電源のオン・オフができるようになるほか、電子ペーパーにも電源のオン・オフの情報を表示する。電池が不要になるため、使用者のエネルギーコストを削減できるほか、電池交換の手間を省ける。
そのほか工場の機械に設置して稼働状況などを伝えるIoTセンサーに搭載すれば、機械の振動をエネルギーに変えて情報発信ができるようになるという。
電子ペーパーの制作可能な大きさは最大2インチ程度で、価格は1000円程度を想定している。9月からサンプル出荷し、2019年春をめどに量産を始める。凸版印刷は電子ペーパーを使ったディスプレー関連事業で、20年に約10億円の売り上げを目指す。
そのほか工場の機械に設置して稼働状況などを伝えるIoTセンサーに搭載すれば、機械の振動をエネルギーに変えて情報発信ができるようになるという。
電子ペーパーの制作可能な大きさは最大2インチ程度で、価格は1000円程度を想定している。9月からサンプル出荷し、2019年春をめどに量産を始める。凸版印刷は電子ペーパーを使ったディスプレー関連事業で、20年に約10億円の売り上げを目指す。
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