JOLED-PB1-1有機EL開発のJOLED(ジェイオーレッド)は4日、ディスプレー上に景色を映すデジタル窓の試作品を都内の展示会に出展した。石川工場(石川県川北町)で生産する21.6型の4Kパネルを採用。デジタル窓を手掛けるアトモフ(京都市)と共同開発した。
モニターや車載に続く、有機ELの用途開拓につなげる。



アトモフは液晶パネルを使ったデジタル窓も販売しているが、有機ELを使えば色のコントラストや視野角をさらに向上できるという。液晶と比べ軽く壁に設置しやすいメリットもある。製品化の時期は市場の反応をみて今後検討する。

 アトモフのデジタル窓は7割が個人向けで、インテリアに関心が高い富裕層に販売が伸びているという。JOLEDは「有機ELパネルの需要先のうち、5%前後がデジタル窓関連になると想定している」と話す。