朝日ラバーは、自動車の内装照明など発光ダイオード(LED)にかぶせるシリコーンゴム製キャップや無線識別(RFID)用ゴム製品といった工業用ゴムが主力。そのほか卓球ラケット用ラバーや医療・ライフサイエンス向けも手がける。今後の戦略について渡辺陽一郎社長に聞いた。
―主力の「ASA COLOR(アサカラー) LED」とはどんな製品ですか。
「1万色以上の均質の光を実現する。LEDの製造は、半導体と同様にバラつきが大きく、選別するにもコストがかかる。色のバラつきのある一つひとつの青色LEDに合わせて、シリコーンゴムに着色剤や蛍光体を配合したゴムキャップをつくっている。LEDにゴムキャップを装着することで、均質の光をつくり出す。インストルメントパネルなど自動車の内装などに採用されている」
―一歩先へと進める研究開発を行っています。
「埼玉大学と共同で、経産省の2015年度革新的ものづくり産業創出連携促進事業として採択された『色のバラツキが少なく、視認性に優れ疲労低減特性のある自動車内装照明用LEDの蛍光体層開発』を行った。簡単にいうと、疲れにくく見やすくするもの。研究開発はいったんは終わり、実用化の前段階のステージだ。今後も『安心・安全・快適』を追求していく」
―LED業界と同じ市場にいるといえますね。
「LED業界とは補完関係にあると同時に、競合関係にもある。自動車向けのLEDは好調で、大量生産しているようだ。LED単体ではボリュームが大小あり、当社はボリュームゾーンのすき間を狙っていく。まだまだ電球の時代なので、省エネというLEDの市場を広めていくことがまずは大事。市場のパイが広がっていくと、世の中も進化する。当社も、それに伴って変わっていくチャンスに対応していく」
―現在は自動車向けがメーンです。今後はどんな市場を狙いますか。
「一般照明など照明全般をターゲットとする。大量生産のLEDでは、デザイン性の高い照明に対応しきれない。『この色しかない』というような照明が求められているため、世界中のLEDに入り込めるチャンスはある。価値観の変化に伴い、照明のあり方も変わる。どんなニーズにも応えられるよう、さらに付加価値を高めていく」
「埼玉大学と共同で、経産省の2015年度革新的ものづくり産業創出連携促進事業として採択された『色のバラツキが少なく、視認性に優れ疲労低減特性のある自動車内装照明用LEDの蛍光体層開発』を行った。簡単にいうと、疲れにくく見やすくするもの。研究開発はいったんは終わり、実用化の前段階のステージだ。今後も『安心・安全・快適』を追求していく」
―LED業界と同じ市場にいるといえますね。
「LED業界とは補完関係にあると同時に、競合関係にもある。自動車向けのLEDは好調で、大量生産しているようだ。LED単体ではボリュームが大小あり、当社はボリュームゾーンのすき間を狙っていく。まだまだ電球の時代なので、省エネというLEDの市場を広めていくことがまずは大事。市場のパイが広がっていくと、世の中も進化する。当社も、それに伴って変わっていくチャンスに対応していく」
―現在は自動車向けがメーンです。今後はどんな市場を狙いますか。
「一般照明など照明全般をターゲットとする。大量生産のLEDでは、デザイン性の高い照明に対応しきれない。『この色しかない』というような照明が求められているため、世界中のLEDに入り込めるチャンスはある。価値観の変化に伴い、照明のあり方も変わる。どんなニーズにも応えられるよう、さらに付加価値を高めていく」
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