スマートフォン(スマホ)向けの液晶パネル大手で経営再建中のジャパンディスプレイ(JDI)で、新規事業を率いるのが伊藤嘉明CMO(最高マーケティング責任者)だ。
米デル、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント、中国・海爾集団(ハイアール)などを経て、2017年にマーケティングや経営のプロとしてJDIに入社した伊藤氏に再生への戦略を聞いた。
――「外様」としてJDIに飛び込んだわけですが。
「会長兼最高経営責任者(CEO)の東入来信博さんに『(日立製作所、東芝、ソニーの中小型液晶事業を統合した)JDIは日本の縮図のような会社だ。企業再建などの経験を日本覚醒のために生かしてほしい』と言われてやる気になりました。ちょっと格好良すぎますが、JDI(の再建)を皆が参考にするような例にしたいと思ったのです」
「会社を変えようと言わなければ、何も始まりません。もちろん反発もあります。新規事業などがうまくいかなければ、ぼろくそに言われることも覚悟しています。ただ、時代の動きはドッグイヤーという言葉すら超えて速くなっています。私の100日ルールさえ、遅いのではないかと不安になることがあります。以前の会社では、反対派を説得しようとがんばったものですが、今は会社を変えたいと思う積極派と(反対ではない)中間層を結集して速く動く方が合理的だと思っています」Read full article: 「予算なければ頭で戦え」 JDI変えるプロCMOの鉄則
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