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XRは当初予定されていた増産を中止したと、日本経済新聞電子版が11月6日に報じた。その後も販売不振を示唆する報道が続いている。「XR不人気」の原因は何なのだろうか。
分解する立場として気になったのが、XRの外形寸法の厚みだ。12年発売の「iPhone 5」以降、廉価版の「iPhone 5c」を除いて、iPhoneの厚さは長らく8ミリメートル(mm)以下だった。XRに先駆け1カ月前の9月に発売した「iPhone XS(テンエス)」(以下、XS)や「iPhone XS Max」(以下、XS Max)は厚さ7.7mmで、17年に発売した「iPhone X(以下、X)」と同じだった。XRの厚さ8.3mmは近年の増加傾向から見ても「突出した厚さ」と言えるのではないだろうか。


XRのディスプレー上部にはXSなどと同じく、顔認証用の「Face ID」モジュールを備えている。XRはXSと見た目はそっくりだが、ディスプレー本体は有機ELではなく、液晶という違いがある。その違いはまず厚みに表れているようだ。
XSの有機ELディスプレーは厚さ約1.9mmだったのに対して、XRの液晶ディスプレーは約2.5mmだった。製品全体での厚みを比べると、XR(厚さ8.3mm)はXS(厚さ7.7mm)よりも0.6mm厚い。この差はディスプレーの厚さの差と一致する。
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