カナダのシンガー・ソングライター、ジョニ・ミッチェルは「ビッグ・イエロー・タクシー」でこう歌った。「いつもそうじゃない? 手にしているものに気付かない 失ってしまうまではね」

米アップルは今、気が付いた。同社は年明け早々、中国をはじめ各市場でスマートフォン(スマホ)「iPhone」の買い替え期間が延びていることを認め、株価が急落したからだ。



iPhoneは2007年の発売以降、同社の桁外れの稼ぎ頭だった。手元にある商品が十分使えるのに、新製品の魅力に引かれてユーザーが高価な消費財を2年ごとに買い替えるなど、どんな企業でも望めることではない。時間を空けずに新製品を投入し続けることで既存製品の陳腐化が早まる。アップルは不評を買うことなく、買い替え需要の恩恵を享受した。

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