ディスプレー市場調査会社の北京群智営銷諮詢(群智諮詢、シグマインテル)によると、2018年の世界の液晶パネル出荷量は、北京市に本拠を構える業界大手の京東方科技集団(BOE)が首位となった。出荷量は3,730万枚で、2位の韓国LGディスプレー(3,450万枚)を上回った。

15日付北京商報などが伝えた。出荷面積ベースでは京東方は世界3位。1位のLGディスプレー、2位の韓国サムスン電子に及ばなかった。京東方によると、出荷量は前年比で24%、出荷面積は45%それぞれ増加した。



世界の液晶パネル出荷量は前年比10%増の1億5,100万枚となった。業界関係者は出荷量増加の背景に、生産能力の増強や北米の景気拡大、在庫確保の動きが強まったことがあると分析した。

中国では南京中電熊猫信息産業集団(CECパンダ)傘下の南京中電熊猫液晶顕示科技や、深セン市華星光電技術による生産能力の増強と価格戦略の影響を受け、19年も競争激化の流れが続くとみられている。