天竜精機(長野県駒ケ根市)は、中国の液晶向け最大手の発光ダイオード(LED)チップメーカーと、微細LEDを利用したバックライト製造のためのハンダ塗布工程で秘密保持契約(NDA)を締結した。自社のハンダ印刷機とハンダ粘性解析装置「レオロジーアナライザー」を利用した微細LED実装に関するハンダ印刷工程実現に向け、2020年初頭にも実証実験に入る予定。
大手スマートフォンメーカー向けに、有機ELディスプレーに代わるものとして、厚さ0・5ミリメートル程度で超高精細、低消費電力の液晶表示装置開発計画に対応した動き。
大手スマートフォンメーカー向けに、有機ELディスプレーに代わるものとして、厚さ0・5ミリメートル程度で超高精細、低消費電力の液晶表示装置開発計画に対応した動き。
実現のためには、0・14ミリ×0・24ミリメートル程度の微細LEDを実装したバックライトが必要で、これには「印刷用クリームハンダ粒の直径を、従来より大幅に小さい5マイクロメートル(マイクロは100万分の1)にする必要がある」(小野社長)という。
これを実現するため、国内で関連技術を保有するCKD、ニホンゲンマ(大阪市淀川区)、プロセス・ラボ・ミクロン(埼玉県川越市)の3社と、同開発に向けたNDAをすでに締結済み。今後、ニホンゲンマが5マイクロメートル粒のハンダを、プロセス・ラボ・ミクロンが厚さ20マイクロメートル厚のメタルマスクを、CKDが印刷品質評価装置技術を持ち寄ることで、関連の印刷技術確立を狙う考えだ。
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