中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]が19日、新型スマートフォーン「Mate(メイト)30」シリーズを発表した。先週発表された米アップル(AAPL.O)の最新機種「iPhone 11」に対抗する。

第5世代(5G)対応モデルは接続性が韓国サムスン電子(005930.KS)の製品と比較して50%アップ。高性能の3眼カメラは夜間撮影に優れ、1秒当たり7680フレームの超スローモーション撮影が可能。ディスプレイは6.53インチ型の有機EL(OLED)を採用した。



一方、米国の輸出規制により、基本ソフト(OS)は米グーグル「アンドロイド」のライセンス版が搭載されておらず、メールサービスの「Gmail」や動画の「Youtube」といったアプリが使用できない。

コンシューマー事業部の余承東(リチャード・ユー)最高経営責任者(CEO)は「世界で最も機能性の高いスマホで、グーグル関連サービスの利用は一部制限されるが、それを大幅に上回る利点がある」と強調した。

欧州向けは来月出荷され、中国国内では来週から発売される。価格は「Mate 30」が799ユーロ(884ドル)から、「Mate 30プロ」が1099ユーロから、「Mate 30プロ5G」が1199ユーロから。