今週号のNatureに量子ドットLEDの記事が掲載されました。

2019年11月28日号の Nature ハイライト

ナノテクノロジー:量子ドットLEDの解毒
電気化学:二酸化炭素をメタノールに変換する安定かつ高活性の分子電解触媒
化学合成:イチョウの代謝物の合成
気候科学:海洋の温暖化による熱帯の気象変動の主要なパターンの変化
遺伝学:Y染色体喪失のモザイク
進化学:走化性による細菌の導かれた分布拡大
進化学:分布拡大の進化的最適化
微生物学:細菌の(p)ppApp合成を介した中毒
免疫学:細胞死経路間のクロストーク
がん:新たなフェロトーシス抑制因子
がん遺伝学:がんにおける染色体外DNA






ナノテクノロジー:量子ドットLEDの解毒

2019年11月28日 Nature 575, 7784

量子ドット発光ダイオード(QD-LED)は、効率、色純度、信頼性、製造の費用対効果が高いため、大型パネルディスプレイに魅力的である。しかし、最も性能の良いデバイスにはカドミウム(Cd)が含まれており、毒性と環境の面で問題がある。
そのため、リン化インジウム(InP)などのより害の少ない代替物が求められているが、そうした材料を使ったデバイスの性能は、Cdを含むデバイスよりまだはるかに劣る。
今回E Jangたちは、Cdを含む最先端のQD-LEDに匹敵する性能を示すInP/ZnSe/ZnSのQD-LEDを作製し、理論的最大値に近い外部量子効率、高い輝度、極めて長い寿命を達成している。今回の研究結果は、近い将来にInP系QD-LEDが商用ディスプレイに使用できる可能性を示唆している。

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