シチズン時計は、２０２２年３月期までの中期経営期間中に発光ダイオード（ＬＥＤ）のラインアップを現在の約３分の２まで絞り込む。需要が低い製品を早期に終了して、付加価値の高い新製品の投入に集中する。製品数を減らした後も第２弾の絞り込みを実施する予定。さらに、研究開発を担う所沢事業所（埼玉県所沢市）に人員や研究開発費用を増やして充て、新製品の開発ペースを速める。

製品数絞り込みは、デバイス事業で掲げている選択と集中の一環。製品数を３分の２程度まで減らし、新製品計画を見ながら製品の継続を再度検討する。

現在取り扱っているＬＥＤの種類は数千点の規模に上る。





収益構造を改革するには需要が少ない製品を生産・管理する負担を減らし、自社技術を生かして競争できる領域に絞る必要があると判断した。第２弾の見直しは次期中計期間にずれ込んでも実施する考え。

１９年は従来よりも色のバラつきが少なく、発光効率が高い照明用ＬＥＤを投入しており、光の質や省エネルギー性能など付加価値の高い製品の投入を今後も続ける。

ＬＥＤを含むデバイス事業は、現中計で電子機器事業とともに収益改善の対象になっている。１９年４―９月期は、不採算モデル削減で照明用ＬＥＤが黒字転換した。一般ＬＥＤは車載向けが減ったものの電子機器向けの売り上げが増えている。

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