韓国パネル大手のLGディスプレーがこのほど、車載用に開発されたプラスチック基板の有機ELディスプレーの量産を開始したもようだ。電子新聞が伝えた。

同製品は◇自動車の形に合わせて変形させることが可能◇ガラスの有機ELより耐久性に優れている◇液晶よりも画質が鮮明◇応答速度が速く、視野角も広い――などの特長を持っており、運転席のインパネなどに適用される見込み。





世界各社が同製品の搭載を予定している。米ゼネラルモーターズ(GM)は高級ブランド「キャデラック」が4~6月期に発売する「エスカレード」改良モデルに搭載する計画。独メルセデス・ベンツも新型車への採用を決めたとされる。

英市場調査会社のIHSマークイットによると、車載用有機ELディスプレーの世界出荷規模は、今年の自動車11万台分から21年は41万台分、26年には460万台分に急増する見通しだ。