青森県むつ市とNTTグループ2社が、通信機能の付いた発光ダイオード(LED)電球を一人暮らしの高齢者宅の照明として設置し、離れて暮らす家族や市職員が点灯状況で安否確認できるようにする実証事業を始めた。長時間点灯したままにしているといった状況から、異変を察知する。

NTTコミュニケーションズによると、自治体が通信機能付きの電球を見守りに活用するのは全国で初めてだという。

電球は、同市に住む一人暮らしの高齢者25世帯のトイレや洗面台などに設置した。「5時間以上点灯している」などとあらかじめ指定した条件を満たすと、家族のスマートフォンなどに通知が届く仕組み。市職員も点灯履歴を確認でき、安否確認につなげる。





電球は屋内用のカメラなどと比べてプライバシーに踏み込まず、新たに機器を設置する必要もないため負担感が少ないという。普段の生活を邪魔せず「緩やかな見守り」ができることが特徴だ。

市によると、2015年時点で65歳以上の単身世帯は、全世帯の約13%に当たる3214世帯で、対応が急務となっていた。NTTコミュニケーションズ広報室の高山匡史さんは「家族や行政の負担を減らし、快適な暮らしをサポートできれば」と話している。

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