20200420093504-1インド産部品の需給問題で起亜自動車の人気SUV「セルトス」の生産に支障が生じている。

自動車業界によると、起亜車光州(クァンジュ)第1工場で生産するセルトスは先週から中間価格型車級に入る3.5インチクラスター(計器盤の液晶画面)の在庫不足で一部のモデルを生産できずにいる。セルトスは起亜車が「ワールドカー」として開発した小型SUVで、昨年竣工したインドのアナンタプル工場でも生産している。3.5インチクラスターは現地に共に進出した韓国協力会社が全量を生産して韓国に輸出するが、この部品の在庫が底を突いたのだ。

インド政府は新型コロナウイルスの感染拡大で移動制限措置を取り、主要生産施設のシャットダウン(稼働停止)も施行した。現代車チェンナイ工場と起亜車アナンタプル工場は3月23日から稼働を停止した。インド政府がシャットダウンを延長し、事実上「無期限稼働停止」状態だ。





起亜車は高級型車級に入る7インチクラスターで生産する予定だが、セルトスの一部のモデルの納車は最大で8週以上遅れると予想される。起亜車の関係者は「セルトスは先月、起亜車のSUVの中で販売台数が最も多い(6035台)人気モデルだが、部品需給問題で納車が遅れて心配している」と話した。

インドの「シャットダウン」は現代車グループ全体で見ても大きな損失だ。成長の可能性が高いインド市場で現代車は不動の1位のマルチ・スズキ(市場シェア49.8%)に次ぐ2位(17.3%)。しかし最近は販売台数が増えて1位との差を狭めていただけに、インド自動車市場のシャットダウンは影響が大きい。

昨年インド工場を竣工した起亜車もセルトスが月1万5000台以上売れるなど人気を集めていた。昨年末から販売しているカーニバルも好調で、2けた近い市場シェアとなっていた。起亜車はアナンタプル工場の年間生産能力を30万台に拡大し、2022年までに「インド市場トップ3ブランド」に成長するという目標を設定している。

現代車グループの関係者は「中国市場の不振が長期化し、インド市場で挽回できると考えているが、新型コロナ事態が長期化すれば計画への支障が避けられない」と述べた。

※記事の出典元はツイッターで確認できます⇒コチラ