中国家電大手の海信集団(ハイセンス)の日本法人、ハイセンスジャパン(川崎市)は27日、4Kチューナーを内蔵した液晶テレビの新製品を5月下旬から順次販売すると発表した。人工知能(AI)技術を搭載し、シーンごとに適した超解像処理で高画質な映像を実現する。これまで低価格帯が中心だったがハイエンドも充実させることで、国内でのシェアを高めていく狙いだ。

発売するのは液晶テレビ「U8Fシリーズ」と「U7Fシリーズ」。ハイセンス傘下の東芝映像ソリューション(青森県三沢市)と共同開発した画質エンジン「NEOエンジン」を搭載する。

U8FシリーズはAI技術を搭載し、映像を自動で判別する機能を備える。動きの速度に合わせて最適な超解像処理を施すことにより、クリアな映像を可能にするという。





ハイセンスジャパンの磯辺浩孝副社長は「国内の出荷台数に占める当社のシェアは現在8%。2020年は12%以上を目指す」と語る。今後はラインアップの拡充に重点を置く方針で「テレビの売上高のうち50インチ以上の製品の割合は昨年48%だったが、今年は60%まで拡大させる」(磯辺氏)という。

U8Fシリーズは50インチから75インチまで4機種、U7Fシリーズも43インチから65インチまで4機種を用意した。価格はオープンだが、U8Fシリーズの市場予想価格は税別13万円前後から、U7Fシリーズは同8万円前後から。