パナソニックとソニーの有機EL事業を統合したJOLED(ジェイオーレッド)は23日、有機ELパネル技術の特許を巡り韓国・サムスン電子に対し米独の地方裁判所に提訴したと発表した。特許権侵害に対する損害賠償などを求めている。JOLEDは技術特許をライセンス供与するビジネスモデルを目指している。
米国の訴訟の対象はサムスン電子のほか、パネル製造子会社のサムスンディスプレーと現地法人のサムスン電子アメリカ。スマートフォンの「ギャラクシー」のブランドで有機ELを駆動させるのに必要な技術に関連する特許侵害があったという。ドイツの訴訟では、サムスン電子とドイツの現地法人を提訴した。
JOLEDは2015年にパナソニックとソニーの有機EL事業を統合して誕生した。中型パネルでは20年度中に量産設備を稼働させる一方で、自社の量産設備を持たずに技術ライセンス料収入で稼ぐビジネスモデルの構築も進めている。
同社は全世界で約4000件の有機EL関連特許を登録・出願している。中国・家電大手のTCL科技集団傘下のパネル会社、TCL華星光電技術(CSOT)とはテレビ向けパネルの共同開発を始めることで合意した。
※記事の出典元はツイッターで確認できます⇒コチラ
Comment
コメントする