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「F(x)tec Pro1」は、英国のFX Technologyが開発したハードウェアQWERTYキーボード搭載のAndroidスマートフォンだ。奇遇にも、既にレビューを掲載した「Cosmo Communicator with HDMI」を開発したPlanet Computersも英国企業だったが、日本で取り扱う販売代理店も同じリンクスインターナショナルだ。日本での取り扱いは7月から始まった。価格は大型量販店で10万9880円(税込み※ビックカメラ.comの場合)だ。
QWERTYキーボードを搭載したこと、そしてディスプレイを開くことでスレートスタイルとクラムシェルスタイルとを使い分けることができることから、Cosmo Communicatorと「同類のスマートフォン」と思う人も多いかもしれない。しかし、本体のサイズや重さ、そして、ディスプレイを開く方法、さらには、キーボードのサイズとレイアウトなどの違いから実際の運用は大きく異なる。ここでは、F(x)tec Pro1を実際に使用したレポートとして、キーボードによる日本語入力の使い勝手を中心に評価した。






 ハードウェアQWERTYキーボードと搭載したスマートフォンというと、Unihertz TitanやCosmo Communicatorのように「大きくて重い」デバイスになりがちだ。しかし、F(x)tec Pro1の本体サイズは、73.6(幅)×154(高さ)×13.98(奥行き)mm、重さは243gと“常識的”な範囲に収まっている。
 これは「iPhone 11 Pro Max」の幅(77.8mm)、高さ(158.0mm)、重さ(226g)とほぼ同等だ(さすがに奥行き8.1mmは相当異なる)。ただ、iPhone 11 Pro Maxのディスプレイサイズが6.5型(解像度2688×1242ピクセル)なのに対して、F(x)tec Pro1はサイズが6型、解像度が2160×1080ピクセルと一回り小さい。なお、ディスプレイパネルには、アクティブマトリクス式有機ELを採用する。
 スマートフォンとしては、ぎりぎり常識的なサイズと重さに収まったおかげで、持ち歩き、特にポケットへの収まりはUnihertz TitanやCosmo Communicatorと比べて格段によくなった。ズボンの後ろポケットなら問題なく収まり、座った状態でも存在を主張しない。ちなみに、幅が広い太身のUnihertz Titanは座った状態におけるお尻の丸みに逆らって存在を主張する。ジャケットの内ポケットでも厚手のスリーシーズンならば形崩れは発生しない(薄手の夏用ジャケットではさすがに無理だが)。
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