グエン・スアン・フック首相は11日、ベトナムにとって最大の海外投資家である韓国系サムスン電子ベトナム(Samsung Electronics Vietnam=SEV)のチェ・ジュホ社長と政府官房で会談し、サムスンのベトナム事業に対する協力を改めて約束した。

 フック首相はこの席で、サムスンが今後もベトナムを戦略的な生産拠点としていくことを強く希望する意を示し、サムスンをはじめとする海外投資家に有利な条件を整えていくと強調した。





 
一方のチェ氏は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるサムスンのベトナム事業への影響を軽減するベトナム当局の施策を高く評価し、「ベトナムの施策のおかげで、新型コロナ禍でもベトナム事業が輸出などの分野でポジティブな結果を残している」と話した。同氏は、サムスンが今後もベトナムの成長に貢献できるよう、ベトナムの関連機関が引き続き同社に有利な条件を整えることを希望するとした。

 なお、同社は◇北部紅河デルタ地方バクニン省、◇東北部地方タイグエン省、◇ホーチミン市の3省・市で大規模な工場を展開しており、投資認可額の合計は173億USD(約1兆8500億円)に達している。

 フック首相は、ベトナムの成長に大きく貢献してきたサムスンとの関係を特に重要視しており、頻繁に同社代表者との会談の席を設けては、ベトナムへの更なる投資拡大を求めている。

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