テレビに使う大型液晶パネルが一段と値上がりした。指標となるオープンセル(バックライトがついていない半製品)の11月の大口取引価格は、55型が前月に比べ8%高い1枚168ドル前後。32型も4ドル(7%)高い同61ドル前後だった。ともに6カ月連続の値上がり。

巣ごもり需要でテレビ販売は好調が続く。パネルを制御するドライバーIC(集積回路)など部材不足もあり「(家電メーカーなどの)調達意欲は強い」(国内アナリスト)という。

ディスプレー調査会社、米DSCCの田村喜男アジア代表は「12月も上昇が続くだろう」とみている。