韓国パネル大手のLGディスプレー(LGD)がベトナムの有機ELパネル工場に7億5000万ドル(約780億円)を追加投資すると明らかにした。3月以降に新規生産ラインを導入し7月に稼働させる計画という。テレビやスマートフォン向けの有機ELパネルの需要拡大を見込んで追加投資を決めた。

同工場はベトナム北部のハイフォンにあり、有機ELパネルに駆動部品を付けてモジュール化する「後工程」と呼ぶ組み立て工場だ。韓国や中国の自社工場でガラス基板などに回路を形成する「前工程」を経た基板を製品化する役割を担う。追加投資に伴って約5000人を新たに採用する。





LGDはテレビ向けの大型有機ELパネルを独占供給している。スマホに使う小型パネルも2019年から米アップルのiPhone向けに供給が始まった。LGDは「テレビ向けパネルの出荷量は足元で前年比50%増の水準で伸びており、21年はさらに上振れする」とみている。中国・広州にある前工程工場の拡充とともに、ベトナムの後工程工場にも追加投資して需要増に対応する。

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