9日付経済日報によると、鴻海精密工業傘下のシャープが53.25%出資するレンズメーカーのカンタツ(本社・東京都品川区、張舜治社長)が、主にアップルのスマートフォン、iPhone向けの中国連雲港工場(江蘇省)を180億円で売却するといううわさが浮上している。
売却先は、中国のレンズ大手、舜宇光学科技(サニー・オプティカル)や瑞声科技(AACテクノロジーズ・ホールディングス)、台湾の玉晶光電(ジニアス・エレクトロニック・オプティカル、GSEO)の名が上がっている。3月末までに決定するとみられている。 カンタツ広報担当は9日、ワイズニュースの取材に対しノーコメントとした。シャープは、コメントを差し控えた。経済日報に対し、鴻海傘下の鴻騰精密科技(FIT)は8日、コメントしなかった。ジニアスも回答しなかった。
売却先は、中国のレンズ大手、舜宇光学科技(サニー・オプティカル)や瑞声科技(AACテクノロジーズ・ホールディングス)、台湾の玉晶光電(ジニアス・エレクトロニック・オプティカル、GSEO)の名が上がっている。3月末までに決定するとみられている。 カンタツ広報担当は9日、ワイズニュースの取材に対しノーコメントとした。シャープは、コメントを差し控えた。経済日報に対し、鴻海傘下の鴻騰精密科技(FIT)は8日、コメントしなかった。ジニアスも回答しなかった。
サプライヤーの間では、昨年末よりカンタツの工場売却のうわさが流れていた。鴻海科技集団(フォックスコン)のカンタツへの出資比率は、鴻海傘下のFITを合わせれば、75%を超える。鴻海集団の副総裁も務める戴正呉シャープ会長兼CEO(最高経営責任者)がカンタツの中国工場売却を主導しており、3月末までの決定を目指しているとされる。
iPhone向けレンズのサプライヤー大手3社のうち、カンタツは、ジニアス、大立光電(ラーガン・プレシジョン)にコストや生産能力の規模で劣り、昨年はiPhone12のトリプルレンズのうち、望遠レンズしか受注できず、広角レンズと超広角レンズはジニアスとラーガンが受注した。
サニー・オプティカルは今年下半期発売とみられるiPhone新機種向けにレンズをサンプル出荷している。サプライヤー間の観測によると、AACテクノロジーズはカンタツ中国工場の購入意欲が強く、カンタツの研究開発(R&D)拠点は日本に残してもいいと表明している。
カンタツは、日本に本社と研究開発拠点があり、レンズの生産は中国連雲港工場と中国平湖工場(浙江省)で行っている。中国連雲港工場は主にiPhone向け、中国平湖工場は華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)向けだ。iPhone向けの失注のほか、新型コロナウイルス感染症の世界的流行や、ファーウェイに対する米国の輸出規制強化で打撃を受けている。
カンタツの2019年度(19年4月~20年3月)連結売上高は192億4,100万円で前年比5%減、営業利益は15億3,500万円で、純損失は2億4,600万円だった。
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