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読者からのリクエストもあったので、今回は2010年前後から2020年代の最近までの映像技術の変遷と大画面☆マニアとの関わり合いについて見ていくことにしたい。
新しい技術を採用した機器が市場にリリースされると、メディアは「○○元年」という言葉を使いたがる。映像機器の世界でも結構なハイペースで○○元年が提唱されてきた。 なかでも象徴的なものとして思い起こされるのが、2010年の「3D元年」ではないだろうか。そう、立体的な映像が楽しめる「3Dテレビが台頭した年」のことである。 3Dブームの仕掛け人には、いくつかの立役者がいた。
一人はジェームズ・キャメロン監督のSF映画「アバター」。2009年に公開されたこの作品は、3D映像で公開することを前提としたプロジェクトとして進められ、世の中を3D旋風に巻き込んだ。






2000年代前半から中期にかけては薄型大画面テレビの憧れの象徴だったプラズマテレビだが、2010年前後には求心力を失っていた。
2000年代前半から中期まで、パナソニックは「大画面(40型以上)はプラズマ」「中小画面(30型以下)は液晶」というブランディングで展開・販売していた。しかし、競合他社は液晶テレビでも60型以上を出すようになっており、“大型テレビ=プラズマ”という戦略には無理が出始めていた。実際、パナソニックも2010年前後には、40型サイズにおいてはプラズマと液晶を混在させはじめ、当初のブランディングに迷いが現れ始めた。
さらに「フルHD」(「フルスペックハイビジョン」という名称はシャープが使用)というキーワードで注目された、1,920×1,080ピクセルの解像度を実現する事にもプラズマは出遅れた。
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