jdi 損益分岐21000000-1
「アップルの穴は埋まるのか」。ジャパンディスプレイ(JDI)に投資家の懐疑の目が向けられている。iPhoneの有機ELシフトに伴う主力の液晶パネルの減少で年1500億円規模の失注が起きた。アップル依存があだとなり、競合に見劣りするコスト構造が残り、新規受注を増やしても利益を確保できない赤字体質が続く。
1月にJDIの最高経営責任者(CEO)に就任した、いちごアセットマネジメント創業者のスコット・キャロン氏は「止血」のための改革を打ち出せるか。 「存在している費用が存在すべきかを徹底的に整理し、身の丈の経営をしなくてはならない」。キャロンCEOは危機感を強める。






JDIは固定費や変動費の規模を明らかにしていないが、会社資料の分析や関係者への取材を基に試算した。直近の21年1~3月期の売上高とコストが通年で続くと仮定すると固定費は年1200億円程度、変動費は年2000億円程度とみられる。アップルの新製品開発に伴う収益が計上される10~12月期に売上高が立ちやすかったが、アップル向けの比率が小さくなったことで平準化されており、直近の状況からでも実力が見えやすい。
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人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点 (講談社+α文庫) [ 木暮 太一 ]
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