日東電工は26日、2022年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比7%増の750億円になりそうだと発表した。在宅ワークやオンライン授業の広がりでパソコンやタブレット向けの光学フィルム需要が伸びる。回路基板ではデータセンターやスマートフォン向けの受注拡大も寄与する。

売上高にあたる売上収益は3%増の7850億円を見込む。液晶パネルに使う主力の偏光板はスマホ分野を中心に有機ELディスプレーの採用が拡大する見通しだ。20年夏から量産を始めたスマホ向けの高精度基板は販売が拡大。核酸医薬の分野では技術供与によるロイヤルティー収入を計上する。





ドアの補強に使われる工業用テープなど自動車向け部品は新型コロナウイルス禍で前期は販売が落ち込んだが、足元では堅調に回復している。高崎秀雄社長は「半導体の供給懸念もあるが、自動車の生産台数の回復が見込める」と話す。

同日発表した21年3月期の連結決算は売上収益が前の期比3%増の7613億円、純利益は49%増の702億円だった。

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