
第3四半期にも新竹で運営を開始し、当初、平均単価2米ドル以下のパワー半導体やアナログ半導体の開発と販売を手掛ける。鴻海が注力している電気自動車(EV)事業の重要部品を確保する狙いとみられる。6日付経済日報などが報じた。
資本金や出資比率、董事長などの人事は第3四半期に発表する予定だ。
業界の観測によると、Xセミの資本金は20億〜30億台湾元(約78億〜117億円)で、鴻海とヤゲオが折半出資するものの、ヤゲオが主導する。ファブライトのIC設計会社の位置付けで、グローバルな半導体会社に生産を委託するとされる。複数の半導体会社と提携について協議しており、近く発表する。出資を受け入れる可能性もある。
市場調査会社の予測によると、2025年にパワー半導体の市場規模は400億米ドルに、アナログ半導体は250億米ドルに達する見通しだ。EVに使用する半導体の9割以上はパワー半導体やアナログ半導体などの小型ICだ。
業界関係者は、今後2〜3年でEV市場が急拡大し、小型ICが供給不足に陥ると見込まれ、鴻海は先手を打ったと指摘した。
鴻海は昨年9月、ヤゲオとの戦略提携を発表していた。
ヤゲオの陳泰銘・董事長は、Xセミ設立によって、受動部品だけでなく、能動部品まで製品ラインアップを広げ、顧客にワンストップで供給できるようになると指摘した。
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