・ブルームバーグによると、将来のKindleは本のように開閉するかもしれない。
・サムスンはGalaxy Foldで開閉するデバイスを普及させたが、技術的にはまだ初期の段階だ。
・世界の電子書籍リーダー市場は、今後4年間で3億ドル縮小すると予想されている。

読書家の間では、アマゾンのKindleの長所と短所が盛んに議論されている。軽いデバイスに膨大なデジタルライブラリーを収納できる利便性は素晴らしいものだが、多くの読者は、ページをめくって読むという物理的な感覚を好む。

アマゾンは近い将来、その要望を半ば満たす製品を発売すつかもしれない。

ブルームバーグのマーク・ガーマン(Mark Gurman)はニュースレター「Power On」の中で、アマゾンが、本物の本のように開いたり閉じたりする折りたたみ式スクリーンを備えたKindleの開発を検討していると述べている。ガーマンは、これは社内での議論の段階であり、アマゾンが製品開発を進めないこともあり得ると付け加えている。





サムスンは、大手スマートフォンメーカーとして初めて折りたたみ式スクリーンの「Galaxy Fold」を発売したが、設計上の問題がなかったわけではない。2000ドルのこの端末は、一部のレビュワーがわずか数日使用しただけで壊れてしまい、サムスンは発売日を延期した。

2020年8月に発売された「Galaxy Z Fold 2」は、初代の問題点を解決し、より大きな画面と耐久性のある構造を導入した。

アマゾンが最初のKindleを発売したのは10年以上前のことだ。399ドルのこの端末は、物理的なキーボードを備えた厚くて重いものだったが、6時間で完売した。当時は2010年までに、電子書籍端末が物理的な書籍の販売を消滅させると予想されていたが、これは音楽ストリーミング産業の成長に比べても急激な変化だった。

Statista社によると、現在は電子書籍よりも紙の書籍の方が人気がある。これはKindleがまだ再現できていないハードカバーの物理的な質感のおかげだという。そして、2025年までに世界の電子書籍市場は3億ドル縮小すると予想されている。

TikTokの#booktokというコーナーでは、ティーンのインフルエンサーたちが小説をベストセラーリストに送り込んでいるが、ここを見ると、特に若い読者の間では、紙媒体がまだまだ衰退していないことがわかる。

theazereadsとして知られる23歳のブックインフルエンサー、エリカ・センプレム(Erika Semprem)はInsiderに次のように述べている。

「私はペーパーバックが好きです。しかし、Kindleの便利さは気に入っています。車で25分かけて本屋に行かなくても、欲しい本をすぐに買うことができるのですから」

10世代を経た最新のKindle Oasisは、アマゾンによると、eインク技術と高速なページ遷移で「本物の紙のように読める」という。2019年の時点で、9000万人以上のアメリカ人が電子書籍端末を所有しており、中でもKindleは最も広く所有されている端末として挙げられている。

折りたたみ式のKindleを作るという方針になれば、本好きが待ち望んでいた電子書籍リーダーが生まれるかもしれない。

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