任天堂は6日、主力ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の新型機を10月8日に発売すると発表した。画面に現行機より画面の広い有機ELディスプレーを採用したほか、本体メモリーを2倍の64ギガバイトに増やした。新型機の投入で発売から5年目のスイッチのライフサイクルを伸ばす。

新型機の希望小売価格はスイッチの現行機(3万2780円)より2割弱高い3万7980円とする。現行機で6.2型だった本体画面は7型に広げた。画面の縁をスリム化し、本体サイズは現行機とほぼ同じという。有線でのインターネット接続にも対応し「より安定した通信プレイが楽しめる」(任天堂)としている。

現在発売しているスイッチと小型版の「ニンテンドースイッチライト」の販売は継続する。ゲームソフトも現行と同じものが遊べるという。





スイッチは17年3月の発売で、19年9月に追加したニンテンドースイッチライトと合わせて累計販売台数は8459万台(3月末時点)に上る。21年3月期の販売台数は過去最高の2883万台。足元でも旺盛な「巣ごもり」需要が続いている。

任天堂は22年3月期の販売台数について、前期比12%減の2550万台と発表していたが、新型機の発売で上方修正につながる可能性がある。任天堂は複数の部品メーカーに22年3月期は過去最高となる3000万台の生産計画を伝えている。

懸念材料は世界的な半導体不足だ。任天堂の古川俊太郎社長は5月、スイッチについて「作りたい数の全てを生産できる状況ではない。生産計画への不透明感は増している」と話した。同時に3種類のゲーム機を製造することになり、安定供給のハードルは高い。

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